水中ドローンとは

水中ドローンとは人間の手で持ち運べる「小型ROV」で、潜航可能な有線式の小型無人潜水機の通称です。水中ドローンの操縦者は船上や陸上から遠隔操作によって機体の操縦を行い、リアルタイムの水中映像を見ることができます。

水中ドローンにできること

  • 機体にはフライトコントローラー、ジャイロコンパス、圧力センサー(水圧・深度計測)、推進器(スラスター)を搭載し、機体の制御が可能です。
  • カメラ・LEDライトを搭載し、水中の映像を受信することが可能です。
  • 深度、包囲、自己機体の傾きなど、機体情報をリアルタイムに確認することが可能です。
  • オプション機器拡張をすることで、幅広い用途での活用が期待されます。
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ロボットアーム水中の物体を掴む、拾う。
イメージングソナー障害物や構造物に音波を当てることで物体の確認ができ、濁度の高い水中での作業を可能にする。
レーザースケーラー対象物にレーザーを当てることで、物体のサイズを確認することを可能にする。
ドップラー対地速度計(DVL)海底や水中に音波を当て、対流速度を計測し、安定したホバリングを可能にする。

水中ドローン活用事例

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項目水中ドローンの活用が期待される具体的なシーン
土木・インフラ港湾施設、漁港、ダム、貯水槽、水管路、橋梁の整備・点検
水産・漁業水質・環境・生態調査、養殖・定置網の点検・調査
娯楽ダイビング、旅行、釣り
捜索・救助 水難事故や災害における水難救助・捜索
船舶検査 船体・船底・スクリュー等の点検

潜水作業士の声

潜水作業を行う前の現場下見・事前調査のための潜水が必要なくなったので、体力的な負担も軽減され、作業効率も向上した。また作業監視役として、水中作業の様子をリアルタイムで地上で確認してもらうなど、水中作業の安全性の確保に役立っている。

養殖業者の声

毎日、魚の生育具合や死骸の除去など、確認のために職員が潜水していた。水中ドローンで海中の状況を把握できるので、不要な潜水が無くなった。台風や時化などによる網の損傷具合を確認したり、補修箇所も共有できるので、効率的かつ省力化が図れる。

土木関係者の声

ダムでは、これまで濁りが強く、安全性の観点から、確認が困難だった点検調査を実施することができた。小型水中ドローンであれば、運搬も人間の手で比較的楽にできるので、定期的な自主点検もできて助かっている。

水難救助捜索者の声

水難救助・捜索の際、現場に到着しても、総合的な安全確認、潜水作戦を共有してからでないと、隊員の個人判断で潜水開始することはできない。そのため、水中ドローンを先行捜索として活用し、I秒でも早い救助と隊員の危険性の軽減もできている。

水中ドローンの趣味での活用

水中生物の観察

水中生物の観察

釣り

釣り

ダイビング

ダイビング

水中ドローンへの期待

水中事業の拡大・水中産業の推進、水中事業のIT化(スマート漁業・スマート養殖)
の産業実装が広がってます。

水中ドローンは人の入れないような狭小箇所や水深40mを超える水中、濁りや流れの強い水中での点検や作業において、安全性の向上や省力化、コスト削減など大きな期待を受けています。

日本国内においては、港湾や河川の護岸の点検、ブランドの水設備点検等にも導入が進んでいます。